第二の人生

もう、＜そういっちゃなんですが氏＞はこの世にいません。

「突然転んで亡くなった主人のことを、ああこの人はこういう寿命だったんだと思ったら、何でもなくなりました。それからしばらくたって、友達に誘われて歩き出したんです。今まで歌ったことも踊ったことも無かったので、今度は自分のためにやってみたいと思うようになり、娘のＣＤで竹内まりやとなんとか美樹のうたを覚えてカラオケに行って歌うようになったのよ。＜駅＞とか＜プライド＞ね。他の人はね、ド演歌の人とコブクロのうた歌う人とみんな全然ちがうのを勝手にうたうんだけど、それがおもしろいのよ。あと、主人と昔やってた太極拳と、それからフラダンスも始めたの。綺麗な洋服着れて音楽もいいし、これもとてもいい・・・」
街の繁華街で娘とマンション暮らし、そういっちゃなんですが、びっくりするほど若くお元気になってました。
「山形屋にね、ちょくちょく行くんだけど、お昼はおばあさんたちがいっぱい来ているのよ。そこの皿うどんと白熊で、ミニ熊ってのがあるから行ってみない？」　　　　　
うれしい！！シロクマ食べた〜〜い！！！ともちろん私言いました。