たったひとつの気がかり その８

今日は一日冷たい雨。
朝から生活クラブの庭師夫妻を呼んでお茶。庭師氏庭木を運んで来てくれた。その中には私が願った＜沙羅双樹の花の色＞なる樹木もある。
芝を植えたりまだまだ楽しみはこれからだ。
　
その後、今日はどうしようかと思ったが、やっぱり病院へ行った。
バーちゃんは今日で入院して２０日目。見た目は全然変わらない。すやすや夢でも見ているかのようだ。そのうちアクビをするのが意外で可笑しい。
「外来に来たときはハイハイと答えてましたよねぇ」と看護師さま。
「ええ、ベットに横になったらそのまんま眠って起きなくなっちゃったんですよね」
「たぶん眠ったまま、コトリと終わります」と若いドクター。

そういえば、握る手を握り返す力が弱々しいかな。

「バーちゃん、大丈夫だでね、安心しましょ」　
バーちゃん、後の事は大丈夫！　　今伝えたい言葉はこれのみ。