あと3ヶ月の気楽な暮らし

Ｍハイツは家賃は高いが、ほこりだらけでくもの巣なんか有りだ。
家主はインテリのお医者様で兼管理人なのだが、階段は掃くけれど、それより上は見えないんだか見ないんだか、桟には夏の虫が転がっている。天井なんかはホラーだ。住んでる人の感性まで疑われてるだろう。
5年前に突然入居した時は、それでも何回かほうきを振り回した私だったが、ほこりにむせながらなんで私がと思った。美の＜キラ＞様が平気なのも不思議なことだったが、こうして5年の月日を過ごして言えることは、まさにそんなこと関係なーいどっちみちひとんちだったのだ。家主様にはついに指摘も依頼もできぬままこちらも慣れてしまった。それでも今に気づくだろうと思ったがついに無かった歳月だった。
しかし、そんなんでよかったのだ。そういうのもありだった。

町会からは今年の春に電話がきて、町会に入るか入りませんねというんで、「ええ」と言ったところ、毎年払っていた高額の町会費はとうとう集めに来ないまま、その代わり松本市制の回覧板も入らなくなった。
住んでいたけれど、ちゅうぶらりんで、じつに気楽なＭハイツだったのだ。
アップルの横で、眺め良く、お客なし、桐まで夜のウォーキングで成果はあった。けっきょくＭハイツよかった。

そんなわけでそういう意味では、次なる場所は相当ややこしそうだ。　ha〜haha！