ここは山の温泉病院 その６

大好きな＜ブルースカイブルー＞を聞きながら山の温泉病院へ向かった。
山の紅葉はすでに色朽ちて、長いトンネルを抜けるとそこは本当にちょっと雪景色なんで一瞬びっくりする。川端康成だ。毎日そこで同じことを思ってしまう私だ。

今日のバーちゃんはお昼寝から起きたところで、夢見て何かに当たったとか言って喜んでいた。なんだか知らないけれど、嬉しいならいいとする。
車イスを押してテレビ室に行くとクリスマスツリーがキラキラしていた。
「バーちゃんクリスマスツリーだねぇ」と言うと、「ケーキはあるかい？」とパッと答えたので、すごい！まじすごい！と感心した。
が、あるわけないわ。
「バーちゃん、まだ11月だよ。クリスマスじゃぁない。」って。
やっぱボケてんだわね。