MutsuMutsu晴れ晴れ日記

晴れ晴れ人生を目指して!

ここは山の温泉病院 その2

お昼の温泉はさすがに誰もいない。あ〜最高!!
バーちゃんには申し訳なくて後ろめたいが、我慢はしない。
自分の生活ができてこそバーちゃんにも優しくできるものだと思うからだ。
それにプロに任せている間は実際なにより安心で、バーちゃん自身も若い人たちに世話をしてもらう方が私にやらせて転ばされるよりずっと安心なのだ。どやされる事もどつかれることも無い。ここはみんな優しいといつもバーちゃんは言う。その通りだ。
私も最期は超高級老人ホームがいいと今から思ってしまう。
バーちゃんの場合は超高級というわけにはいかなくて貧弱だが、ヤー家の面々も行くし私などは毎日世話をやきに行っている。それができる幸せもあったのだ。
バーちゃんを通してわかったことだが、介護はプロに、けれど家族はそこに預けてしまわないことだと思う。
いつおさらばかもわからない90歳のバーちゃんに、毎日会いながら覚悟ができていく。
介護で苦しみのどん底どころか、こんなにもすっきりしていられるのはそういうふうになっているからだ。
今日はやや遅くに行ってみるとレイレイさまたちが帰った後で、バーちゃんはデイルームでテレビを見ていた。