MutsuMutsu晴れ晴れ日記

晴れ晴れ人生を目指して!

ここは体が不自由な人ばかり その6

この病院にきて思いがけないことばかりの連続で悪夢だったが、突然バーちゃんが呼ばれて髪をチョキチョキみるみる短くしてもらえた。その兄さんは本職の床屋さんのボランティアで何度もタオルで汗をぬぐってはハサミを動かしてくれた。「今日はお休みの日ですよね」と聞くと「ええ、他にやれることないから。お金はいりませんよ」と言ってくれた。あとで看護士さんに聞いたところ、もう一人と一緒に毎月やってきて二手に分かれてボランティアしてくれるということだった。病院が頼んだものでもないし、駐車代すら自分達で払って来ているということだった。
こんな情けを受けるなんて、バーちゃんの小さな頭とダブって私は胸がいっぱいになった。
この病院で一番嬉しかったことは治療というより心遣いだった。

気持よくうとうとしていたバーちゃんだったが、ボランティアの兄さんが「どうですか?」と聞くと「もうちょっと短いほうがいい」なんて言うのでバーちゃんにはあきれてしまった。
そうして水前寺清子みたいになった。
それっ♪ いちにいちに!♪  v(’ー^)”