ここは体が不自由な人ばかり その５

病院の屋上に行ったら、看護婦さんが（今は看護士というけど）空を見上げていた。ここは病院の前に３６５日24時間受付救急指定病院なんてコンビ二みたいな看板があるけど、ヘリコプターも離発着するからそれがくるのを待ってる看護婦さんかと最初思った。洗濯物を広げながらチラッと様子をみるとちょっと離れたところにお弁当箱があって、そうか１人でここでお昼休みなんだとわかった。ここはほんとに見晴らしが良くて風が吹いて気持ちがいいが、どちらかというとその看護婦さんは空を見上げていて　あぁ私と同じと思った。それにしても珍しい看護婦さんだ。
どこへ行ったっていろいろな人がいるが、看護婦さんもやっぱりいろいろだ。正真正銘の親切な優しい人っているかな、口だけの人、顔に出ちゃう人、40日もいれば顔も心もわかってくる。
廊下の張り紙によると、この病院は看護士１人で4名、夜は看護士１人で11名を受け持っているとあるが・・・。相当きつい仕事にはちがいない。忙しすぎる。ナースコールも鳴りっぱなしだし。たまには空見たら？なんて言ったらまずいわね。
心から感謝してるけど。
大らかな話せるいい人はここにはいない。自分の担当以外にも心を寄せれる天使もここにはいない。