風任せな毎日

朝、ベランダからナニゲに外を見下ろしたところ　前の長屋の開け放たれた窓辺に黒いネコが２匹いるではないの。「モジャ！」と思わず叫ぶと同時に「にゃぁぁ〜にゃぁぁ・・・」と２匹がないた。
前はこの窓辺に大きいの小さいのいろいろなネコたちが寝そべっていたのだ。生まれたばかりの子ネコがゾロゾロ瓦の間からでてきたこともあった・・・。

解体作業はまず道路側のアパートから始まった。畳やふすまや壁の断片が次々放り出されて、なぜか真っ白な煙がものすごく舞い上がった。昨日の風は西向きでサンタクリーニング店は悲劇なものだったが、今日は雨で安泰、静かに作業は進んでいるらしい。
それにしてもホコリまみれの作業員氏らこそ大変だ。ヘルメットに白いマスクなんだけど、そんな普通ので大丈夫なのかな？

モジャとオギソさんが悲しい声をだすので、ほんとうに久しぶりにこっそり煮干を投げてやった。
またこの近くでねぐらを探して、どうか平和に生き延びてほしいと心から願った。

どうなるかわからないニセアカシアの木は、
モッサモッサと静かに揺れている。　
見晴らしが良くなるのか悪くなるのか、Ｍハイツも今は静かだ。