笑う角には福来る店

ニセアカシアの若葉はキラキラしている。空は夏空のようで、透き通って鉢伏山の遠くまで広く高く続いている。
Ｍハイツのベランダから眺めれば、ほんとに信州はいいところだと思う。健康的というものだ。面倒な関わりさえなければなぁと残念に思ったりする。
昨日東京から帰ったところなのだが、昨日の午前中高田馬場駅周辺をウキウキと歩いてきたことが　今は夢のように感じられる。

さて、今日は免許更新のための証明写真撮り。わざとフジカラーのあの店で。
「この板は両手で持って膝の上に置いてください。グふァッ、グふァッふァふァ〜はァっはは・・グ・・」
　なんで笑うのか笑うものだから、笑うことはわかっていたんだけど、板なんか持たされてる自分もへんだし可笑しくって　証明写真なのに心配した通り笑えて困った。いつだったかの茶まじも　歯は出さないようになんて言われてたのを思い出したらますます笑えて困った。
　　写真ができる間、ほんとうに写真が好きなのだろうこれは全部わたしが撮ったものですと壁の写真の説明をしてくれた。謙遜しながらも熱くその時々の「タイミング」の話しをしてくれた。美ヶ原高原の光の射す写真には、人生もこれと同じ霧が晴れる瞬間が必ずくるのだなんて言葉も添えられていた。別人みたいに二枚目な本人の写真も添えられてあった。
　反射板を持って撮った私の写真はそれなりだったが、最後はやっぱりあの豪快な笑い声に送られて、やっぱり笑い転げて店を出た私だった。