玉葱の苗を植えながら、収穫の6月が果てしなく遠いと思えた日があった。
そして日本や我が家がどうなっているのだろうと、どこでもドアがあったらとモドカシク思ったものだった。未来の予想ははたしてできなかった。
あれからあっという間にパラパラと時が流れて今が来た。
新玉葱は順調に育ち収穫の時がきた。
ハンカチ王子の早慶戦をテレビで見ながら、止まらない時を感じた。
新玉葱をスライスして、小松菜はフジッコ氏に頼んで、また夕方のバスに乗った。
なにげに流れに乗っかっているそういう気分で今がある。
未来へとつづく時間は楽しみに、とにかく大いに新玉葱を食べるとしよう。