自縄自縛

　ＡＮＡ6月のカレンダーは、北海道の海の写真。　素晴らしい。
春から初夏が一番好きな季節で、けれどいつも　あっという間に過ぎてしまう。
残念ながら　特に今は気楽に楽しめるような余裕がちょっとない私だ。　うまい表現がみつからないのだけれど、どこにいても何をしていても　バーちゃんのことが気になっている。 心からすっきりしないのだ。　
「ムツムツさん、口で言うのは簡単だけど　毎日顔を見に来るって大変でしょう。」　
「まあね、でも娘ですから、あたりまえのことをしているだけです。それに働かなくていられるからできることで　ありがたいです。　看るといっても昼間っから温泉入ってお茶飲むだけで　あとは家に帰れるしね」
「おばーちゃんは幸せだね」　　なーんてこの会話何度しただろう。　
まぁこれも人生の1ページだ。チョロも同時進行だし。やれるだけやってやろうと言い合う。毎日いろんなことが起こる。介護の本も片っ端から読んでいる。自分の老後まで考えたりしてしまう。
年を取るとはこういうことかと教わりながら　毎日が過ぎていく。
老人にばかりではない、自分がされたら嬉しいだろう事をさがしながら　毎日を生きていく。