3年目のＭハイツ

　二階のクマさんが引っ越したあと、今度はカメさんという家族がやってきた。
ここＭハイツときたら、儲かってるネイルのお店や　フィリピン人？さんや　おそろし虐待さんや　神経質でモメっ放しだったクマさんと、生協の日に現れるあのコイズミ婦人など、実にいろいろなﾒﾝﾊﾞｰが集まって、しょっちゅう揺れっぱなしであった。
　カメさんとちょっと立ち話しをした時には、思わず「普通の人がきてくれて良かった」と言ってしまった私であった。
　さて、夜は9時ちょっと前、となりのスーパーへ。
このＭハイツの良いところは何と言ってもスーパーが隣りということだ。
シゲジのいうにはここはキレが悪い、もちろん売り方、安値の仕方ということだが、思い切りがわるいのだそう。
なんとなく、ﾒﾝﾊﾞｰもこの時間は決まっているかんじ。ひげのジイサンとは今夜もいっしょになった。　夜なのに毎度帽子というのもおかしいが、シゲジなどはパジャマのまま買いに行っている。スーパーでもあの半額パジャマさんと言っているだろう。もちろん、私もめでたく半額ﾒﾝﾊﾞｰに入っているはず。
しかし、今日はサッパリなんにも買いたいものがなかった。　こういう日が時々ある。

　そうそう、ちょうど同じ頃、毎晩ネコにごはんを持ってくる人もいる。昼間、屋根で寝ていたモジャも、ちゃあんと現れて無言で食べていた。モジャも３回目の春をむかえた。

　　　　　　　　　　　　　　肩ならべ　おぼろ月夜に　小猫かな　＜睦睦＞