極楽浄土に蓮の花開く

今日は四十九日の法要だった。　ひっそりと林昌寺。　早かったような、そうでもないような・・・。
読経はハッキリ通る声で、木魚は高らかに天までとどくようだなぁなんて思いながら合掌。
そしたらその後若坊サマが言うのには、今日までバーちゃんはまだこの世をフラフラしていたのだそうだ。
「そうして今日はいよいよ極楽浄土へ往けるかどうか・・・」と間を置く若坊サマ。　またまた・・。

「閻魔大王さまが、きっこさまの生涯を眺めたところで判定をお下しなさります。それから往く道が現れ、何本かある道をきっこさまが自分で選んで往くのです。その先にあるのは極楽浄土・・・誰も往ったことは無いんですが、お釈迦様がそうおっしゃってるんですね。
今生きている者も生き方を心していかねばならないということになろうかと思います。
今日はきっこさまにとって、そういう大事な日であります。
では、皆さま心をこめてお念仏を繰り返し、極楽浄土へ送ってさしあげましょう」

「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・・・・・・」
　

　　　往ったかね、バーちゃん！