空高くクレーンの先

きのうの足場設定は、柿の木を取り込みながらも高く高く組まれてあった。そして今日は棟上が始まった日で、パナホーム氏もおめでとうございますとわざわざ来てくれた。
次々にクレーンで空高く吊り上げられたパネルには、やっぱ窓が付いていた。それは、桐の家の時に中沢サマや太田サマの新築で、あっけに取られて見たのと同じ、階段までくっ付いたパネルが空中を飛んだ日の自分の事まで懐かしく思い出した。あの日、まさか自分の家が建つなんてまるで知る由も無い自分が傑作だ。
でもその時の他人事の見物とは雲泥の差で、自分の家だと思うからワクワクした。そして何度も見たあの家がパズルのごとく出来上がっていくので、おもしろくて見飽きないかんじ、嬉しいじゃあーりませんか、だった。「気をつけてやってくださいね」と思わず本心から伝えた。
それにしても確かに移築だ。「ズタズタのパネルなんですね」と言うと、「全然大丈夫ですよ」とトラックの上のおいさんが笑顔で言ってくれた。
家に戻ってから雨模様になった。
心配で窓からのぞいてびっくりした。ベランダに出てやっぱり。虹だった！！