MutsuMutsu晴れ晴れ日記

晴れ晴れ人生を目指して!

偶然だけどちがうかも

誰彼構わず声をかける癖あるバーちゃんは、今日私が知らない人と擦れ違った時に、相手が会釈してきたのでびっくりした。
「浅間温泉だそうですね。おばあちゃんから聞いてました。私たちは塩尻から来てるんですよ。主人が脳梗塞で。しゃべれないし目も閉じたままなんで、おばあちゃんしっかりしてて羨ましいです」とその人は言った。
ご主人とは・・・。
返す言葉も無いのにバーちゃんたら「しっかりしなきゃいけないんね」とご主人に話しかけるではないの。そうしたら、目を瞑っているご主人がうわぁ〜っと顔をゆがめて泣いた。しゃべれないだけで、心はあるのだった。
しかしもっと驚いたのはその後だ。その奥さんが去年の9月にトンネル出たところで玉突き事故にあって頚椎を損傷したと言ったからだ。5台の玉突きで3台目にいて後ろから突然だったので、構えもなく10メートルも飛ばされたということだった。今でも頚椎ブロック注射をしているというので、うそォー!?と驚いてしまった。

事故といえばあれからえらい過ぎてしまったが、いったいあれは何だったのかと時々思ったりしていた。
私の場合は激怒の感情だけで済んだけれど、結局車は新しくなり、保険金がきたので毎日行ったり来たりトンネル料金までも貰えた勘定になった。
この不思議が不思議でしかたないが、そのことは奥さんには話さなかった。
同じ不幸な事故でも、不幸にならなかった運を思った。 
心からこの不思議に感謝するばかりだ。
そんなことを思いながら、新緑の山をぬけて下りた。