文殊堂
少しばかり急な階段の上に文殊堂はあった。
<1709年に完成。江戸時代の中期、元禄時代の仏堂の作風を明瞭に示している。四囲の欄間に多くの彫刻、天井にも竜の絵> 県宝だった。
色は抜け落ちていてかすかに赤色がみえるくらいだ。昇竜の絵がすごい。
文殊の知恵とよくいうではないの。
こんなところになんで文殊様なのかが不思議で、こんなところに来ている自分も不思議だし、これにはすごい因縁を感じた私だった。
時はまさに去年の今だ。
今からやり直す日々が本当に来たような気がした。
丁寧に鐘を撞き、丁寧に頭を下げた。私の願いを聴いて下さい。
少し奥には薬師堂もあった。バーちゃんのことお願いします。
川のせせらぎの中で、老人二人が拓本をしている。
<心洗>と掲げた手水場の横で。