MutsuMutsu晴れ晴れ日記

晴れ晴れ人生を目指して!

ここは山の温泉病院 その3

今日は病院へ行ってみると、バーちゃんは朝から寝ていたようだった。そして「たまには寝たっていいズラッ」なんて、言う事はしっかりしているので、まぁ大丈夫だろうと思って途中で退散し、初めて鹿教湯温泉の中を歩いてみた。
最初に無料の足湯にのんびりつかって歩き出すと、足がほんとにポカポカしてびっくりしたが、さらに調子良くパカパカ歩いていくとすごい川の音。滝の音。その川を見下ろして見たらば野天風呂でおいさんたちがほんとに裸でいたから、これまたびっくりした。そこから文殊堂へ向かったのだが、<文殊の湯>の近くにたくさんの人のお札がかかっていた。胸がじーんとしたのはいろいろな人生がそこにあったからだ。
「一日も早く退院できますように。腹いっぱい口から食事ができますように」
「お父さんとお母さんが仲良くなりますように」
「母が亡くなって今度は一人できました」とか。 ひとつひとつ読んでたらあっという間に日が暮れてきてしまった。
<心洗>と書かれた手水場で泣けた顔と心は洗ったが、その先の階段は暗くて登れなかった。