MutsuMutsu晴れ晴れ日記

晴れ晴れ人生を目指して!

ここは体が不自由な人ばかり その3

毎日なんとなく中途半端な感じで過ぎている。一応梅雨明け宣言もでて8月に入ったのだ。
今日はアイザワホスピタルリハビリテーション科に恐る恐る行ってみると、廊下の手すりの近くで立ったり座ったりの練習をしているバーちゃんがいた。上機嫌で理学療法士のおねいさんを笑わせていた。
毎日が信じられないような一喜一憂の連続だ。入院したバーちゃんはとにかく衰えた。今にも死にますって顔をしている日があるかと思えば、翌日はケロッとしていたり、そのうち一昨日は肺炎になりました!なんて言われたからなんだこれで一巻の終り!?と思った。
今日はまだ安静にしていなくてはいけないし、絶飲絶食中なのだが本人はお茶が飲みたい何か食べたいと言っていたから たぶん今回は大丈夫だろう。それにしてもなんでこんなことになっているのか、本人も私達も不思議でしょうがない。
しかしいったんこういうことになると病院というのは厄介だ。いくら食べたくても食べれそうでも6日の造影嚥下検査をするまではダメで、ただしヤー家側が食べさせてくれ、死んでもいいからと頼めばあげますよというのだ。
これまで何度か私も担当の医師の説明を聞いたが、最後に必ず言われる言葉がある。「ご家族の希望は何ですか?」だ。初めヤー兄もレイレイさまも「治療のことは任せますから家に帰れるようにして下さい」と言っていた。
ところがその医者に任せるというのは実は病院では徹底的に治療するということだった。毎日交代で顔を出しているうちにいやおうなしにわかってきた。バーちゃんは簡単には死ねない。病院も死なせるわけにはいかない。というものだ。
今時は治療法を決定するのは患者側にある。もうやめてくれといえば病院はやめるということだ。それで「希望は何ですか?」が繰り返される。病院側も大変だろう。死んでからのゴタゴタが一番怖いと医者の顔にはかいてある。
「肺炎が治ったら、これからはなるべく自然に逝かせてやりたい。高齢だからこちらも覚悟はできている。今後は苦しい治療はなるたけせずに、しかしリハビリはして家に帰してほしい」ヤー家の希望は微妙にかわった。