MutsuMutsu晴れ晴れ日記

晴れ晴れ人生を目指して!

老後の幸せ

 二日間ほど、ボランティアが続いた。
火曜日はサイトヨ様のところだが、お金があるそうでトイレを改装中で職人様がいるということだった。トイレだけなのに60万かかると言っていた。なんでも、用が済むと勝手に水が流れるとか言っていた。もちろん、近づくとフタも勝手に開くのだろう。
そのサイトヨ様が私のバーチャンも一度連れて来てと言うので、連れて伺った。
よく考えたら寝たきりのサイヒサ氏91歳と、バーチャンは生まれが近所だった。
その日、私はびっくりした。
「サイヒサさん、ハナヤのキッコだわね。」とバーチャンが言うと、「おーおー!元気だった?」と寝たきりのサイヒサ氏が笑い顔になったのだ。それは、本当にピントがあって嬉しそうな顔だった。
それから、バーチャンはサイヒサ氏の骨としわだらけの腕をさすって声をかけていた。私にはとてもあの腕はさわれない。なんというかバーチャンすごいと思った。
水曜日は冴冴サマのお供。
なんか線香のにおいをさせて、まぁ元気で車に乗り込んできた。病院通いも月一回となり一応落ち着いている。視力も少し良くなったと今回言われたそうで、本当によかった。
冴冴サマも安心したらしく、しかし不安はいろいろあって、ハイあんどローの一方的なお喋りが続いた。いつも不思議に思うが、冴冴サマはこちらの事には関心がないらしい。そのことがまた、なんか放っておけない気持ちにさせられる。

希望を見いだせない老後はかわいそうだ。
この間、サイトヨ様が物忘れの話の中で、<イチマツノサビシサ>という字が思い出せなかったと言った・・・。
家族に囲まれて、大事にされて、笑って過ごせる老後こそ本当の幸せじゃないかと感じる。

                     春の光に クリスマスローズ 俯かん  <睦睦>