たったひとつの気がかり ハイそれまでよ

「おはようございます。きっこ様は血圧は安定しておりますが、呼吸は荒く今からお越しいただけますか？」
「わかりました。すぐ参ります」　午前9時半着。　まもなくヤー兄も到着す。
　
バーちゃんの様子に苦しみは無く、変わったことといえば酸素吸入器をつけて、やや早めの短めの呼吸。　
「バーちゃん！　よく頑張ったよ。　偉い！　わたいたちの誇りだよ！
ゴールデンウィークで最高！」　なに言ってんだかとか思いながら手を握る。　だれもなにも教えてくれないけれど、もう終わるの？とか思いながら。　バーちゃん一度大きく息を吸った。　え？　　もう一度息・・・・・。
突然看護師さま入ってきて、もう心臓止まってますね。先生呼びましょう　　・・・　　え？こんなかんたんにおわり？？　　　すごい。
10時3分　ということに致しましょうと時計を見ながら先生は言って頭を下げた。
ありがとうございました。

感動でどうしていいかわからないような気がした。